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ささやかなこと

プレゼントしたい本

初めてお題スロットを使ってみようと思います。

今週のお題は「プレゼントしたい本」らしいです。

昔から絵本や本は同世代の人よりたくさん読んできましたし、大好きな本は山ほどありますが、今回はその中でも厳選した2冊をご紹介したいと思います。

 

一つ目は長田弘さんの『深呼吸の必要』。

この本は小5の時、父から譲り受けたもので少し古ぼけた紙とインクの匂いがなんだかお気に入りです。黄みがかった紙に緑のインクの素敵な詩集で長田さんの言葉がぎゅっと詰まっています。

この本の中で私が好きな作品は「あのときかもしれない」です。

今でこそだいぶマシになりましたが、幼いときは大人になるのが怖くてすごく寂しく感じていたんです。(不思議な子でしょう?)

そんな思いもきっと私しか感じてないと思ってましたからこの本を読んだ時なんだかとても気持ちが揺さぶられたんです。ノスタルジーから泣いたのか寂しさから泣いたのかよくわかりませんが、すごくすごく当時の私には印象的な作品でした。衝撃の一読以来、悲しいことがあった時、泣きたい時、寝る前に内的なものを見つめ直したい時に読んでいます。

きっと一生読み続けると思います。

 

 

二つ目は重松清さんの『きみの友だち』。

この本はつい2ヶ月ほど前に大学の本屋さんで久しぶりに重松さんの作品が読みたいと思い何気なく手に取ったものです。

読み始めは章の構成に若干戸惑いましたが最後は言葉にできないほどの感動を受けて号泣でした。

中学受験の時は参考書や娯楽でよく重松さんの作品を読んでいたんですけれど、少し成長してからブランクを経て読むと味わい深くなるものですね。

深呼吸の必要』以来の衝撃でした。

 

以上私が「プレゼントしたい本」でした。